梅雨の時期になると紫陽花が綺麗ですよね。
ぜひ自宅の庭に植えてみたいという人も多いと思いますが、なんと紫陽花は庭に植えてはいけないと言われてしまっているのです。
とても可愛い花なのに、そんなことを言われるのはどうしてなのでしょうか?理由や、植えた方がいい方角、花言葉などをまとめました。
庭に紫陽花を地植えしてはいけないといわれる理由
紫陽花は、「絶対植えてはいけない」ということではないのですが、なぜそんなことを言われてしまうのか、紫陽花を庭に植えてはいけない理由を挙げていきたいと思います。
風水的な理由:未婚の女性がいる家庭は注意
紫陽花が風水的に縁起が悪いと言われるのは、理由が2つあります。
②自宅に根付いてしまうから婚期を逃す
紫陽花は様々なものを吸収します。紫陽花は水気の土を好むことからも、水をよく吸収することがわかりますね。よって、風水的にも良いとされている水の気を吸収してしまうと考えられています。水の気は、風水でいう陰陽五行説(木、火、土、金、水)のなかの水のエネルギーのこと。これが欠けてしまうことから、風水的にもよくないとされています。
また、愛情運をも吸い取ってしまい、結婚にもよくないとされています。
また、紫陽花は、女性の花と言われています。なので、女性の花の紫陽花を庭に植えるとその庭に根付いてしまって、未婚の女性はその家にずっといることをたとえ、未婚になると考えられています。
紫陽花の花の性質から、そこに根付いていろんなものを吸収してしまい、また、根付いてしまうと考えられたことから、未婚の女性がいるご家庭に紫陽花を植えるのはよくないという考えです。
迷信的な理由:現代には当てはまらないかも?
紫陽花を庭に植えるとよくないとされる迷信もあります。
②梅雨に咲くから(昔は梅雨に病人が出やすかった)
まずは、紫陽花は咲き終わるとどんどん色が薄くなり褪せていくことから、衰退を連想させます。それが大黒柱をなくすということと考えられたということです。なんとも言い伝えらしい言い伝えで、現代においては似つかわしくない考えですよね。
また、紫陽花は梅雨に咲きますが、医療が発達していない時代は梅雨は病人にとって悪い時期でした。梅雨は湿気もあり、温度も変わりやすく体にダメージがあるのは事実。ただ、これも、現代とは合わない考え方のような気もしますね。
毒がある
紫陽花には、意外にも毒があります。その毒の量は微量ですが、大人が食べると軽い中毒症状が出る可能性があります。
ただ、紫陽花を食べるということはないでしょうし、気を付けるべきは子供とペットだと思います。小さい子供はなんでも口にしたいという時期もあるので、注意してください。また、葉っぱをを見ると食べてしまう!というペットもいますよね。我が家の犬もそうなのですが、紫陽花も含め、基本は外にある葉や花はどれも食べさせてないようにしています。
お寺やお墓に植えられていることが多い
紫陽花の名所は寺院が多いですよね。私の近所のお寺は紫陽花の名所で、毎年多くの観光客が訪れています。
また、紫陽花はお墓にも植えられることが多いですよね。
昔は、このようにお寺やお墓に植えられることが多かったので、紫陽花は死者へ手向(たむ)けられる花と考えられ、紫陽花自体が死を連想させて縁起が悪いと考えられていたそうです。
普段お寺などで紫陽花を見てもこのようなことは連想できませんでしたね。昔の人はそこまで気づいてダメだとしてしまうんですね。
木がかなり大きくなるから
紫陽花というと、とても大きな木で、花をいっぱいつけるイメージがありますよね。
見ていてとても綺麗ですが、実は、大きいから育てるのに大変なこともあります。
紫陽花によっては、高さ2メートル以上になります!人間の背より大きくなってしまうんですね。
なので、どんどん大きくなって剪定が大変ということもあります。自宅の庭に植えるという場合は、どれくらいの大きさになるかを想定しながら育てないといけません。大きくなる品種であれば、剪定していかないと庭以外のスペースに侵入してしまうということも想定しないといけません。
手入れが大変なこともあるから
紫陽花を毎年綺麗に咲かすには、実は少し手間がかかります。花が枯れたら、それを切って次の花を咲かすようにしないといけません。花の数が多ければ多いほど大変ですよね。そして花が咲き終ったら、剪定も必要。放置していてもずっと綺麗に咲くということはないそうです。
また、実は紫陽花は日光を好む植物。お寺やお墓に植えられていることを考えると、日陰でも咲くのかな?と考えがちですが、実は紫陽花には日光が大切なんです。ただし、直射日光はダメ。そのあたりの加減が難しいですね。良い程度の日光が当たるように工夫しないといけません。
このように、紫陽花は手入れをするのが大変という面があります。
アジサイは土によって色が変化します
紫陽花はいろんな色の花を咲かせますよね。実は、土の性質により色が違います。
酸性の土=青い花
ピンクの花ばかり咲いている紫陽花もありますが、あれはアルカリ性の土壌。
自分の好きな色の紫陽花を咲かせるには、土からpHを調整しないといけないんです。
ちなみに、ヨーロッパでは土がアルカリ性のことが多いので、濃いピンクの紫陽花が咲くそうですよ。
切り花にするときに気を付けること
色んな意味があって縁起が悪いとされている紫陽花ですが、紫陽花を切り花にして楽しみたいという人も多いと思います。その時に気を付けるべきことはあるのでしょうか。
紫陽花を切り花にするときに風水的に良くないのは、「枯れた紫陽花を飾ること」と、「水が汚れていること」。普通に切り花を楽しむのであればこのあたりはクリアできると思いますが、放置しないよう注意が必要です。
また、紫陽花のドライフラワーはどうでしょうか。紫陽花のドライフラワーって綺麗ですよね。しかし、紫陽花のドライフラワーを家に飾ることは、風水的にはNG。ドライフラワーは、風水では花が死んでいるとされています。なので、飾らない方がいいようです。
風水的には東南方位の欠けた部分に植えると良い!
風水的には紫陽花を植えることはよくないとされていることをご紹介しましたが、方角をクリアできれば、風水的にも大丈夫とされています。
紫陽花を植えるといい方角は、東・東南・南・南西。
なぜかというと、風水的にはこの方角は悪いものを吸って運気を良くしてくれると考えられているから。
特に、恋愛運を上げる方角は東南だそうですよ。未婚の女性がいる家庭では特に、東南に植えるようにした方がいいですね。
方角が大丈夫なら風水的にもOK
紫陽花を植えるのに方角を変えるだけで風水的に良くなるとは、今まで風水に興味がなかったという人も、紫陽花を庭に植える前に風水の勉強がしたくなりますね。
紫陽花を植えるのにいい方角があるというのは、言い換えれば方角が大丈夫なら風水的にもOKということ。
もしこれから紫陽花を植えるか検討している人は、方角には注意して植えると良いですね。
紫陽花の歴史
紫陽花は品種改良され、実にたくさんの種類がありますよね。なんと、50種類もあるそうですよ。園芸のものを加えると、2,000以上もあるとか!
名前の由来は、唐時代の詩人・白楽天が「この花は陽の光で紫の花を咲かすので、紫陽花としよう」と詩に詠んだことでした。そのことを考えると、古く唐の時代から、紫陽花は紫の花を咲かせていたということがわかりますね。
紫陽花の一番古い品種は、「アジサイ科アジサイ属のガクアジサイ」。
古くからある木ですが、とても綺麗な花が咲く!と人気になったのは、第二次大戦後のことでした。
今でも梅雨に咲く花として愛されていて、各地ではアジサイ祭りも催されていますよね。
紫陽花の花言葉は?
紫陽花は母の日にプレゼントしたり、長寿のお祝い、結婚式でも使われる花ですよね。色とりどりでとても綺麗な花を咲かすので、女性にも愛されています。
紫陽花の花言葉はご存知でしょうか。
青の紫陽花の花言葉=冷淡・無情・高慢・辛抱強い愛情
白色の紫陽花の花言葉=寛容
共通の花言葉=和気あいあい・家族団らん・移り気・浮気
やはり色が変化することから、共通の花言葉では移り気や浮気などマイナスの意味を表現しているんですね。でも、和気あいあい↑や家族団らんという花言葉もあります。小さい花が集まって咲くことから、連想されたそうです。
それぞれの色によって違う花言葉もありますので、紫陽花をプレゼントする際には参考にしてみてくださいね。
良い意味を重視して植えてみよう
紫陽花を植えてはいけないと言われる理由は、迷信や風水などたくさんの理由がありました。
しかし、紫陽花を自宅の庭に植えて、梅雨の時期に鮮やかな花を見られるのはとても素敵ですよね!
悪い理由だけを考えて、紫陽花を植えないとするのも、もったいない気がします。
紫陽花には家族団らんという花言葉がありますし、方角を気を付ければ恋愛運UPと、とてもいい面があります。
決して悪い意味ばかりではありませんし、迷信的なところでいうとかなり古くからの言い伝えで、梅雨に病人が増えるのは医療が発達しない時代のことであったり、現代には合わない考え方でもあります。
ちなみに、私の実家では庭に紫陽花の木を植えていましたが、私は無事に嫁に行きましたよ!植えてある方角は南東ではないと思います。剪定は、毎年父がやっていましたが、そこまで長く時間がかかっていた記憶はないです。
ただ、本当にきれいな色の花を咲かせるので、私は紫陽花が大好きです。
このように紫陽花の悪い意味を調べると、若干信じられない部分もあり、かなり意外でした。
紫陽花のおまじない?
紫陽花にはおまじないがあるのをご存知ですか?
夏至の日(2021年の夏至は6月21日)
にする紫陽花のおまじないがあるんです。
それぞれ意味が異なっていて、
夏至の日=金運アップ、とされています。
おまじないの方法は、まずは半紙に自分の名前と生年月日を書き、紫陽花をその半紙でくるんで、紅白の水引で結んで紫陽花をさかさまに吊るすといという方法。吊るす場所は、家の中のどこでもOK。婦人科系のご利益を受けるには、トイレに吊るす方がいいそう。
魔除けあじさい、て知っていますか?
先日のロハスフェスタで、あじさいのスワッグを販売している店が多かったのです。
日本でも古くからこの習慣(近畿だけ?)があるようで、軒下や台所、特に婦人病に効果があるといわれトイレなどで見ます。
私はおばあちゃんに教えてもらったことを思い出しました。 pic.twitter.com/ASI28p9K6K— mufmuf (@mufmuf_shop) July 18, 2018
1年間吊るし、「ありがとう」と感謝してから、乾燥した紫陽花は川などへ流します。
この時注意なのは、土からのエネルギーをいただくために、切り花ではなく地植えや鉢植えのものが良いとされています。
兵庫県相生市にある「あじさい神社」として有名な「若狭野天満神社」では、「魔除けあじさい」を販売しているそうですよ!毎年とても人気で、紫陽花のシーズンの頃にはもう売り切れているとか。気になった方は、ぜひHPを確認してみてくださいね。
若狭野天満神社HP→http://ajisai-jinja.com/Yakuyoke.htm
紫陽花のおまじないがあったとは知らなかったという人も多いと思います。紫陽花のパワーってすごいですね。
まとめ
紫陽花を庭に植えてはいけない理由を調べてみると、驚きの内容ばかりでした。
ただ、現在と合わないような迷信もあり、信じるかどうかはその人によるなと感じました。
紫陽花には家族団らんという良い花言葉もあり、紫陽花のおまじないも調べると、紫陽花はとてもパワーがある花と思いました。私はむしろ、紫陽花を家に植えたい!と思いました。恋愛運も上がるということで、未婚の娘のために南東に植えたいですね。
紫陽花はマイナス面ばかりではない花だということを知ってもらえたらいいなと思います。